不動産の証券化専門用語集

不動産証券化専門用語集 (あ〜そ)

あ〜お

  • アセットファイナンス
    特定の資産(不動産)の収益力・信用力に依存した融資。収益を生んでいる物件が対象になる。融資だけでなく、証券化による直接金融の資金調達を指すこともある。
  • エクイティ証券(優先出資証券)
    エクイティは自己資本・株式持分を意味し、不動産総額から負債総額を引いた自己資本による持分、若しくは株式など出資証券発行や組合出資による資金調達分になる。エクイティ型証券は、デット型証券の利払い・償還や借入金返済後の利益に関する参加権である。
  • オフバランス
    資産をSPC等の第三者に売却すること等により、賃借対照表(バランスシート)から振り落とす
  • オリジネーター
    証券化の対象となる資産を自ら創出(オリジネート)し保有している者。証券化の際には、その資産をSVPへ譲渡(売却)するのでセラーとも呼ばれる。

か〜こ

  • 格付
    債権の信用力や元利金の支払い能力の安全性などを総合的に分析してランク付けし、アルファベットなどわかりやすい記号で示したもの。直接的には、債権の安全性を評価したもので、同じ企業の債権でも発行時期によって格付が異なることもある。格付は信用リスクを測るための重要な指標となる。格付は格付専門機関が行う。
  • 瑕疵担保責任
    売買の目的物に隠れた瑕疵があったとき、売主が買主に対して負う責任をいう。「売主の担保責任」の一形態である。買主は善意無過失である限り、契約時にわからなかった瑕疵のために損害を受けたときは、売主に対して賠償請求することができる。また、瑕疵のため契約の目的を遂げる事がでできない場合には、契約を解除することができる。ただし、」これらは買主が瑕疵を知ったときから1年以内にしなければならない。また強制競売で物を買った(競落した)場合には、買主にこれらの権利は与えられない。
  • 加速償却
    法定償却率を超えた減価償却の方法。(1)償却方法としての定率法・級数法等の逓減法の採用、(2)耐用年数の短縮、(3)特別(割増)償却費の計上というような手法がある。アメリカでは、資産を8種類に区分して加速償却制度が採用されている。
  • キャッシュリザーブ(スプレッド勘定)
    資産プールからのキャシュインと証券化商品の元利払等のキャシュアウトの差額を外部流出させず、一定額を満たすまで発行体の持つ勘定に積み立てるもの。原資産のキャシュインの減少を吸収し、優先部分ノキャシュアウトを確保するための準備金である。余剰金積立勘定などともいう。
  • 公募・私募
    不特定かつ多数の資産家に対し、新たに発行される有価証券の取得の申込みを勧誘することを募集といい〔証券取引法第2条第3項〕、これを通常は公募と呼んでいる。勧誘の相手が多数である場合とは50名以上の者を相手方とする場合をいう〔証券取引法施行令第1条の4〕。これに対し、特定少数の投資家〔50名未満〕、あるいは適格機関投資家(プロ)を相手方とし、有価証券の取引の申込みを勧誘することを私募という〔証券取引法第2条第8条第6号〕。公募は、発行者が自ら取得の申込みの勧誘を行う直接募集と、第三者に募集を委託し、第三者が当該有価証券の引受又は募集の取扱いを行う間接募集〔委託募集〕とに分類される。
  • コーポレートファイナンス
    事業計画者であり事業者である企業全体の財務内容や信用力に依存した融資。事業計画者〔事業者〕のバランスシートでは負債に計上される。返済原資は、当該企業全体の生むキャシュフローとなる。
  • コミュンティボンド
    公共施設建設において、市民株主や市民が地方債を引き受ける資金調達の仕組み。地域の判断で社会資本整備を決定し、地域で資金調達する点が特徴。

さ〜そ

  • サービサー
    証券化した債権の回収・管理のサービシングを行う者。不動産事業では、主に賃料を回収する管理会 社を指す。「債権管理回収業に関する特別措置法」〔平成11年2月1日施行〕では、「特定金銭債権の処理が喫緊の課題となっている状況にかんがみ、法務大臣の許可制度を受けた債権回収会社が弁護士法の特例として特定金銭債権の管理及び回収を行うことを業とすることができる」こととされている。サービサー倒産時のコミングリング・リスク(資金の混在の問題)、(3)サビーサー交代時の回収業務の混乱などがあげられる。
  • 仕組み金融(ストラクチャードファイナンス)
    資産担保証券(ABS)を発行するのに複雑な仕組み〔手続き〕が必要なことから、資産担保証券を使って、資金を調達することを指す。
  • 償還
    調達した資金(元本)を債権の所有者に返却すること。
  • 証券化
    企業の資金調達が、銀行借入れいう間接金融から、資本市場における調達に移行する現象、すなわち、企業が自らの信用力を背景に株式、社債、CP等の証券を発行するという賃借対照表(バランスシート)上の資本・負債サイドの対象と異なり、売掛債権や貸付債権等の金銭債権、不動産等の賃借対照表上の資産を利用して行うファイナンスの仕組み。
  • スケルトン貸
    貸主が躰体及び一部の建物設備を施工するのみの賃貸。日本のオフィスは、床から壁、天井、照明に至るまで内装があらかじめ仕上げられ、しかも無難な色や材質で仕上げられている。しかしこのシステムでは、オフィスのOA化装備や個性的な内装を求める企業や独自の内装仕様を持つ外資系企業から見ると、仕上げられている内装を取り壊さなければならず、二重投資をせざる得なくなる。スケルトンの場合、このような二重投資を回避し、顧客本位のマーケット・ニーズに対応することが可能となる。
  • ゼロクーポン債
    割引形式で発行される債券。クーポンがないので、償還までの間、利払いがない。(クーポン:利息支)払いのための利札(りふだ)のことで通常は債権に付随して印刷されている。「利払い日」と称す年間の一定期日ごとに利息が支払われるが、この利払い日ごとに利札を1枚ずつ切り離して利払いを受ける)